「百人一首がよくわかる」[著]橋本治 を読んだ感想 【万人向け】

百人一首がよくわかる 表紙

書名:百人一首がよくわかる

著者:橋本治

出版社:講談社

出版年:2016年4月20日

価格:1000円(税別)

百人一首は、鎌倉時代にできました。これを選んだのは、当時の貴族で、有名な歌人でもあった藤原定家と言われています。

定家は、鎌倉時代までの百人の和歌の作者と、その作品を一首ずつ選んで、『百人秀歌』というタイトルをつけました。和歌の「オールタイム・ベスト100」で、時代順に並べました。これが百人一首の原型と言われています。さらに定家は、百首の和歌を一首ずつ色紙に書きます。宇都宮入道頼綱という人の別荘の飾りにするためです。定家は字がへただったのですが、入道がどうしてもと言うので、しかたなしに書きました。その別荘のあった場所が、紅葉の名所として有名な京都の小倉山なので、この百枚の色紙を「小倉の色紙」と言います。百人一首は、この色紙から生まれたと言われています。

百人一首がよくわかる P.2 百人一首について より引用

率直な感想

これは百人一首をひと目でわかる現代語訳した本ですが、

想像してたのと違う!

そうなんです、全く高貴で崇高な内容じゃなかった。

鎌倉時代に貴族たちの間で生まれた百人一首。

その実態は、しょーもない内容のオンパレード。

と、個人的には思ってしまった。

おそらく、誰が読んでもそう思うと思います。

こんなことなら、古文の勉強までで知ったかぶりをしていた方が良かった。

解説を読めば多少は文学的なのですが、読む前の「凝り固まった妄想」が素晴らしいものを想定しすぎていた為、拍子抜け。

そもそも私が百人一首の現代語訳を知りたいと思ったのには理由がありまして。

脳トレの一貫で、日常の事を和歌で表現できないか。

それをSNSで発表できたら面白いんじゃないか。

そんな理由からでしたが、参考になる和歌がほとんど無いことに気づきまして。

古語だけでも使えたら、とも考えましたが、こじらせた意識高い系になりそうな雰囲気が漂ったので、それもヤメ。

総じて読む気が瞬く間に消えていきました。

きれいな風景の画像

目次

百人一首について———————————————————–2

カルタになった百人一首 ————————————————-3

百人一首の現代語訳 ——————————————————-4

百人一首の遊び方 ———————————————————-5

和歌の作者・天智天皇〜順徳院まで、見開きページ毎に ——–22〜220

【初句索引】

【現代語訳*初句索引】

【著者】橋本 治 (はしもと・おさむ)

1948年、東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。イラストレーターを経て、77年、小説『桃尻娘』を発表。以後、小説・評論・戯曲・エッセイ・古典の現代語訳など、多彩な執筆活動を行う。96年、『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年、『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞、08年、『草薙の剣』で野間文芸賞を受賞。19年、逝去。

この本と出会った経緯

小学生の頃から興味がある百人一首ですが、内容がいまいちよく分からないわけです。

教科書や受験勉強などて過去に何度も勉強こそしたけれど、そもそもが現代語訳(本当の意味での、我々が使用している言葉と意味)で解説されていないので、その理解度は古文の領域から出ないまま。

そんな状態で大人になり、「昔の貴族が何を考えていたのか、きっと素晴らしい思考だったに違いない、それを知りたい。」

そういった思いで探して出会ったわけです。

が、いざ読んでみたら、、、上記の「率直な感想」が全てです。

私を救ったひとこと

たいした内容の歌でもないのに、昔の言葉にすると、とても深い内容で、美しいイメージがあるように見えるのです。大切なのは、そのことです。どんなことでも、言い方によっては、美しくなるし、深くなるのです。現代語訳は、そんな古典の言葉の美しさを知るための、参考だと思ってください。

百人一首がよくわかる P.4 百人一首の現代語訳 より引用

これは、百人一首の現代語訳をひとしきり読んで絶望していた頃、この気持ちをブログにどう書くか悩みながら書き出していた、まさに今この瞬間に偶然見つけた内容です。

あ〜良かった。私だけじゃないのかと。

このページを読むまでは、きっと私は頭が悪いから理解できないのでは?とか、正直なところ随分と悩みました。

私の様に、誇大広告かの如く変な妄想をしていない、純粋に現代語訳と名解説を読みたい貴方には、合うかもしれませんし面白いかもしれません。

これは、そういう本です。

当初は、上記の言葉で記事を終わらせるつもりでした。

そうとしか書きようがなかった。

P.4を読むまでは。

なので、元々の動機の一つであった

  • 脳トレの一貫で、日常の事を和歌で表現できないか。
  • それをSNSで発表できたら面白いんじゃないか。

これらはきっと、色々と割り切って読み込んでいけば達成できるかもしれません。

きっと、そういう本です。