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ウィリアム4世とその主な功績

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ウィリアム4世(William IV)は1830年 〜1837年、イギリス王国で在位していました。
1765年8月21日生まれ。
ハノーヴァー朝第5代のイギリス国王。
ジョージ3世の3男として生まれ、兄ジョージ4世のあとをうけて即位。
派手なことに全く興味がなく王位継承時、戴冠式はどうでもいいと言い側近を慌てさせる。
華美にせず節約を条件にして挙行を渋々受け入れたという庶民派で、そんな気さくな人柄はロンドン市民達からも人気だったとのこと。
気さくな人柄だけでなく在位7年の間にはしっかり仕事をしていたようですね(下の表参照)
1837年6月20日崩御(享年71歳)。
死後、姪のヴィクトリア女王が王位を継承した。
余談として少し歴史を紐解くと、ウィリアム4世が国王として在位した期間に行われたイギリス産業革命の年表は以下の通り。
年号 | 主な発明など |
1830年 | リヴァプール 〜 マンチェスター間の鉄道開通(旅客輸送) |
1832年 | 第1回選挙法改正 → 腐敗選挙区廃止、産業資本家の議会進出 |
1833年 | 工場法の成立(12時間労働、9歳以下の労働禁止など) |
1836年 | 鉄道熱さかん → 鉄道狂時代(新興商工業階級が投資) |
1837年 | チャーティスト運動が起こる( 〜1848年) |
リヴァプール・アンド・マンチェスター鉄道は1830年9月15日、世界で初めて鉄道が開通した区間でした。
イギリスの地名を聞いてもいまいちピンと来ないかもしれませんので、当時のことを簡単に。
リバプール︰港
マンチェスター︰綿工業
グラスゴー︰造船業
バーミンガム︰鉄・金属工業
総合 新世界史図説 十一訂版(1991年4月1日発行/帝国書院)P.94 産業革命 Ⅰ より引用
コインの現存数が少ない理由
即位期間が 1830年 〜 1837年 とかなり短かったため発行枚数も少ないというのが理由です。
また5ポンド金貨に至っては試鋳金貨のみ。
そりゃあ希少性も上がりますよね。
ちなみに長らく「 歴代最年長で王位についた 」という記録は現在のイギリス国王・チャールズ3世によって更新されました。
チャールズ3世は73歳で、ウィリアム4世は64歳でそれぞれ即位されています。
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